ぼくたちの失敗

朝は、妙にすがすがしい。
まるで昨日の夜を全て洗い流すように。
ぼくは、だめな男です。飲み会のある度に、反省しています。
友人にも、云われました。
お前は酒を控えろ、と。
気の優しいひとばかりですので、にこにこして、何にも思っていないようで、実は、白い目で見られているにはちがいないのです。
恥ずかしく思っています。
何をどうやってしまったかと云うと、そういうことではなくて、ただ、ああいう風に酔っ払って、右も左も判らなくなるということが、人間、恥ずかしいのです。
過ぎた日のことを語っても仕方がありません。
ただ、この朝は、妙にすがすがしいのです。
静かで、真っ白で、誰もじっとしていて。
森田童子を聴く。石川達三を読む。

Posted by Mist