趣味について

私は自分に趣味がなく、どれも中途半端だと悔いていたが、趣味なんてそんなもの。突き詰めて世界選手権で優勝するようなものだけが趣味ではない。好きなだけやるから良いのだ。
好きなことを好きなだけやろう。
それら全てが自分であって、決して誰かに披露するために趣味があるのではないし、自分の思い出になればそれでいい。


私は読書をしたり音楽を聴いたりゲームをしたりネットをしたりブログを更新したりときどきこうしてつまらない文章を書いてみたりしている。また野球をしたり散歩をしたりと、体を動かすこともある。どれも毎日決まってするものはなく、気分によっては半年くらいしなかったり、また病気のように一晩中していることもある。
時間の使い方はそれぞれで、私がこうして思い付いたことをして気ままに過ごしてきた十数年、いや幼い頃もそうだっただろうか、とにかくそんな長い時間を別の人間であれば別の使い方をして来たはずだ。そしてそれがたったひとつのことである場合も、特に何も残らないものである場合も、別に責められることではない。寝る間も惜しんで熱中し、それが生き甲斐だという趣味があるのも良いことだが、仕事に疲れて休日は寝ているだけというのも、その人にとってそれが一番良い選択であったからそうしているのだろう。誰かに強制されることは趣味だとは思えないし、ましてやそれが苦痛ならば趣味とは別の方向にあるもので、それが趣味を名乗るということがおかしい。
空いた時間を自由につかうこと、それが人に笑われるようなことであっても人に尊敬されるようなことであっても、とにかく自分が一番使いたい時間の使い方をするべきだ。寝る、なんて趣味があっても良いではないか。たとえそれが趣味と呼ばれなくても、自分の好きなように時間をつかうことが一番大切なのだ。
他人の人生を笑うのは勝手だが、動かす権利までは誰も持っていない。だからこれからも私は、恐らくそれで賞をとったりお金を儲けたり出来ることはないであろう好きなことを続ける。それが癒しであり、趣味なのだから。

Posted by Mist